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PROJECT STORY #02

​もっと社会と繋がるために

#官民連携協定

INTERVIEW

広報・IR室

長谷川 芳子

YOSHIKO

HASEGAWA

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ESGについて

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取って作られた言葉です。よく混同されがちな言葉ですが、SDGs=ESGではありません。SDGsは、国や企業などが持続可能な世界を実現するための目標です。それに対しESGは、企業が経営を進める上で重視すべき要素を指します。ESGに配慮しながら企業活動を進めることで、結果としてSDGsで定められている目標達成を実現できるという関係性です。


ESGの専門担当がおかれたのは2021年ですが、FFJはそれ以前から2018年に発表した「OPENフィットネス宣言」にもとづき、SDGsの活動に取り組んできました。

近年は社会がよりSDGsに即した企業活動を求めており、それらを実行していくことが企業の責務になっています。単純に利益を上げるだけではなく、ESGの視点をもった企業かが世界的にも重要視されており、企業価値にも大きく影響します。各部署と連携しながら、その舵取りをするのが我々の役目です。しかし、SDGs活動は何でもかんでもやれば良い…というものではありません。社会貢献活動や慈善活動が、会社にとってどんな意味があるのか、みんなが腹落ちしているわけではありません。立場が違えば、対応の優先順位も変わってきますから。そういった状況のなか、一つひとつのプロジェクトごとに、目的や効果、今後の展望を固めながら、社内理解と協力を得て、さまざまなプロジェクトを進行していきます。


ESG活動の中でも、Social(社会)の分野となる地域貢献は当社のビジョンのひとつである「地域の健康・安全を担うインフラへ」に近づく活動として、とても大切にしているところです。現在、力をいれて取り組んでいるのが、地域の健康増進を目的とする官民連携協定です。
官民連携協定とは、地域が抱える社会課題に対して、私たち企業の資源を有効活用し、地方自治体と協力し合うことで課題解決に向き合う取り決めです。「ヘルシアプレイスをすべての人々へ!」という企業理念のもと、全国各地に店舗拠点を持つ強みを活かし、地域のニーズに対してFFJができることを一緒に考え、活動しています。

静岡県浜松市との「スポーツに推進に関する協定」

自治体と正式に協定を結んだのは、浜松市が初めてでした。同市は、市民の生活に運動を取り入れて、健康増進を図りたいという想いをもっていました。
まずは、営業上出店が困難な郊外にある体育館に、廃棄予定だったマシンの寄贈を行いました。目的は、周辺住民の運動習慣の拡大です。実際、体育館の利用者が増えたといううれしいお声をいただきました。しかし、それと同時に、運動機会を提供するための取り組みを、継続する必要があると感じました。
さらなる活動は何をしていくべきか。市と協議を重ねる中で、実施されたのが「小学校でのセパタクロー体験会」です。FFJ に所属するセパタクローのアスリート社員と小学校周辺の店舗に呼びかけ、みんなで協力してプログラムをつくりました。

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静岡県はサッカーが盛んで、プロのサッカー選手をめざす子も多いそうです。その子どもたちに同じ「脚」を使ったスポーツである「セパタクロー」を知ってもらい、広くスポーツを楽しんでもらいたい!という考えが大前提でした。しかし、「子どもたちが将来の選択肢を増やせるキャリア教育をしたい」という地域のニーズがありました。それに応えるべく、ただの体験会ではなく、働きながら夢を目指す大変さ、それを続けるためのマインド、スポーツを広めていくやりがいを伝えるアスリートの講話を交えたプログラムを作りました。
結果は大成功!子どもたちには想定以上に楽しんでもらうことができ、新しい将来の選択肢も感じてもらえたかと思います。そして、体験会を通じて浜松市とのつながりをより強化できた実感がありました。

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大分県姫島村との「健康増進に関する協定」

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姫島村は大分県の離島で、人口約1,600人中約800人が高齢者という県内唯一の村です。島の中に整った運動施設はなく、仕事以外では、家でゆっくりする人が多いため、大分県一の肥満率となるほど運動不足が深刻な問題でした。
そんな悩みをもった島の健康推進課の保健師さんが、当社のヘルシアアイランドプロジェクトの記事を読み、問い合わせをしてくださったのがご縁のはじまりでした。マシン寄贈の希望がきっかけではありましたが、運動不足で困っているこの地域にどうすればヘルシアプレイスを提供できるのかを考え、より効果的な方法を計画し実現することが私たちのミッションと捉え、さまざまな角度からアプローチを探ることにしました。

そこで、月に一度オンラインでの情報交換の場をつくり、島のことをよく知ることから始めました。そうして始まった3回目のミーティングで「島のケーブルTV で健康体操を毎日放送しているけど、今は誰も踊っていない…これをやってくれるだけでも違うよね。」という話が上がり「じゃあ、それをみんなが実践できる体操にリニューアルしよう!」ということになりました。もちろん、ただ体を動かすだけではなく、肥満が多いという島の悩みが解消される、運動としての機能も備えた正しい健康体操であること。さらに、島のみなさんが毎日やりたくなるような、楽しく魅力的な内容でなくていけません。私ひとりではできないけれど…TEAMエニタイムならできる!そう思いました。

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肥満のみならず、運動不足による体幹や筋肉の衰えを防ぐプログラム制作のために、社内のトレーナーに協力を呼びかけ、内容を検討しました。また、姫島村の伝統的な踊りである「狐踊り」のエッセンスを取り入れ、高齢者だけではなく、島にいる子どもたちやその親世代にも楽しんでいただけるような別バージョンの体操も考案しました。このように、島全体で取り組みやすいしかけをつくり、島のケーブルTVで放送できる動画コンテンツにしました。


コンテンツの完成後は九州地区のトレーナー社員にも協力いただき、お披露目会兼指導会を実施しました。島のみなさんは老若男女問わず、2つの健康体操を真剣かつ楽しく覚えてくれました。今では島のコミュニティ活動で取り入れていたり、幼稚園や小学校でも実施してくれたりしているそうです。島との連携でつくったものが、ここまで愛される体操になるなんて、こんなにうれしいことはありません。

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体操の内容もそうですが、動画の撮影・制作さらにお披露目会開催などの本プロジェクト進行にあたり、他部署へ協力を要請し、協力メンバーを増やして進めていきました。自分で企画立案することももちろん大切ですが、社内のリソースを活かして、何ができるかを考えることが、企業で活動する醍醐味なのかなと思います。この人のこの能力をこの機会にぶつけたら強いのでは?ということを常に意識しています。自分ができることは少ないけれど、TEAMエニタイムならできることを提供していく。そのためには、常に社外問わず情報をキャッチアップする必要があります。そして、それらを活用して地域社会とつながるきっかけづくり・橋渡しをするのが当室の存在意義だと考えています。

 

未来は、全国地域ともっともっと深くつながりたい!
「エニタイムがあるからこの地域はみんな健康だよね」とか「運動が好きになったね」とか、自分たちの住む場所と、エニタイムが繋がっていて良かったと感じてもらいたいです。そう思ってくれる人を増やすことができたら、自分たちの活動にさらに誇りを持てますね。​

MOVIE

姫島キツネ体操 ※一部抜粋
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